一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-40
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型紙のデジタル化処理 その5
-常盤紺型について-
佐々木 栄一*澤畑 千恵子
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抄録

[はじめに] 著者らはこれまで常盤紺型の型紙文様等を画像情報として保存し,その情報から型紙を再生する方法について報告してきた.特に,市販画像処理ソフトを用いた自動カッターによる型紙彫りの可能性について検討してきた.模様の種類,大きさ,型紙の種類と自動カッターの適正な操作条件を求めて型紙の製作を行った.作成した型紙を用いて染色した結果についても報告する.
[方法] 1.電子保存した型紙情報から型紙彫りが可能な画像の作成 2.自動カッターのカッティング速度,カッター圧等を調整して画像を出力・運転操作 3.型紙の作成 4.作成した型紙を用いた染色 5.型紙,染め布の比較・検討を行った.
[結果] 常盤紺型の特徴である絣模様を再現性良くカッティングするために,型紙を直接カッティングする方法を改め,型紙に適正な台紙に貼り付け型紙がカッターの刃と共に動くことを防いだ.また,カッティング速度やカッター圧を文様や型紙の種類に応じて調整することにより,常盤紺型の特徴ある絣文様を彫ることが可能になった.特にギザギザした絣模様の先端が丸みを帯びることなく鋭く尖った角形に鮮明にカットすることが可能になった.さらに,常盤紺型のもう一つの特徴である型染めによる絞り文様も容易に彫ることが可能であり,直径1.5mmの小さな丸も綺麗に切ることができた.文様により彫ることの難易度のあることも明らかになった.この型紙を用いて染色した常盤紺型文様も満足のいく結果が得られた.

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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