一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-41
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常盤紺型文様のデジタル化処理 その2
佐々木 栄一*伊藤 那奈
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抄録

はじめに 著者らはこれまで明治から大正にかけて仙台地方の特産品であったが今は殆ど消失した常盤紺型の文様等について報告してきた.この常盤紺型の型紙は仙台市博物館や民間等に所蔵されているが,約百年の月日が経過していることや今までの保存状態が良好でなかったことなどにより型紙の一部が欠損しているなど劣化が進んでいる.この保存型紙の材料学的保存方法を検討することはかなりの困難さを伴うので,型紙文様の保存方法として型紙文様をコンピューターに取り込み電子型紙文様として電子保存してきた.
本研究では電子保存した型紙を製本するために必要な基礎的な色彩処理や欠損型紙の修復方法を検討した.さらに自動カッターを用いた型紙製作に必要な線画の作成方法や型紙の種類と自動カッターの運転条件等について検討し,常盤紺型型紙の復刻を試み相当に細かい文様でも型紙が製作できることがわかった.
方法 (1)Adobe Illustratorを用いて文様ごとに整理した.(2)Adobe Photoshopを用いて欠損している型紙の文様修復を行った.(3)Adobe StreamlineとAdobe Illustratorを用いて自動カッターに適した線画の作成を行い,Roland CAMM-1pro CM300 を用いて型紙を製作した.結果 (1)A-4判で文様が明確に観察できる型紙組数は2枚組が適当な大きさであった.(2)一部でも完全な部分が残っている文様があれば,容易に修復可能であるが,欠損が大きく修復が困難なものもあった.(3)Adobe Streamlineを用いたことによって線画作成がより容易に行えることが分かった.

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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