一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-45
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学級担任の食事観が給食指導に及ぼす影響について
-北海道H市内小学校教員の実態調査を通して-
*佐々木 貴子小野 ゆかり
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抄録

目 的 子どもたちの食生活の乱れが深刻化する中、「栄養教諭」制度が発足することとなったものの、多くの学校では学級担任が食に関する指導を給食や教科、学級活動などを通して行っているのが実情である。学級担任の食に対する考え方(食事観)が、日々の給食・教科指導等への影響に注目すると,教員の食に関する指導力は大きな課題である。そこで,担任の食事観と給食指導の実態を調査し,それらの関連性を把握した上で,教員に求められる子どもたちへの食に関する指導力について検討した。方 法 北海道H市及び隣接する2町の国公立小学校計15校の普通学級担任(男性66人、女性92人)計158人を対象に、無記名自記式質問紙による留め置き法で実施した。期間は2003年11月_から_12月。有効回答率は96.3%。集計は「SPSS 11.0J for Windows」を使用し、クロス集計の有意差検定はχ2検定を用いた。質問項目は,教員の食事観と給食指導に関する内容である。結 果 自分自身の健康に気をつけ,食事に対して関心の高い担任は,低い者に比べて,給食時にきちんとした食事マナーを指導し,落ち着いた雰囲気で食べられるような環境づくりや子どもたちと一緒にグループ内で食事をしている傾向がみられた。また,郷土食・行事食に関心の高い担任の7割が食材の旬などの話をするのに対して,低い者は4割程度に止まっていた。本調査から,担任の食事観は給食指導に大きな影響を与えることがわかった。今後,教員には郷土の食材や食文化等の関心のみならず,それに関する豊かな知識が求められている。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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