一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-5
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近畿地方における魚介類の利用(3)
-京都府の漁村地域と都市地域-
*片寄 眞木子川原崎 淑子小西 春江四方 幸子冨岡 和子米田 泰子
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抄録

〔目的〕近畿地方では古くから魚介類の利用が盛んで多彩な魚介類の食文化が培われてきた。近年の利用状況を知るため、京都府の漁村地域と都市地域(以下漁村と都市と略す)において調査を実施した。平成15・16年度日本調理科学会特別研究「調理文化の地域性と調理科学」の一環として行った。〔方法〕調査時期は2003年9月から2004年3月。調査地域は漁村地域(伊根町、久美浜町)12世帯と都市地域(京都市、京田辺市)12世帯。上記特別研究の調査用紙と調査方法に基づき、自記方式によった。調査項目は利用する魚介類、入手方法、料理名、調理法、調味料、季節、行事食や伝統的な料理等である。〔結果〕1)調査対象者の年齢は漁村では60歳代75%、都市では60から20歳代が分散していた。家族構成は漁村では3世代から1世代が分散しており、都市では2世代が92%であった。2)漁村で多く利用されている魚介類はいか、あじ、いわし、かわはぎ、さば類で、都市ではいか、いわし、たい、さけ・ます、さば類の順であった。淡水魚と魚介卵は都市が漁村より多かった。一世帯当りの平均魚介類料理数は漁村が89、都市が109であった。3)調理方法で分類すると漁村は焼、煮、生、揚、汁、飯、茹、漬、和、蒸で、都市は焼、煮、生、揚、飯、和、茹、漬、汁、蒸、炒の順であった。4)行事食は、漁村では正月、祝儀、祭、来客、仏事にいか、たい、あまだい、ぶり、かずのこ等の料理が作られ、都市ではかずのこ、いわし、はも、にしん等の料理が一般的であった。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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