一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 2P-16
会議情報

血液流動性に対するイカ墨汁摂取の影響
*上江洲 榮子中辻 玲子
著者情報
キーワード: イカ墨汁, 血液流動性
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

[目的]  朝食摂取やその内容等の条件をほぼ一定にした5名の被験者が、沖縄の伝統料理イカ墨汁を摂取した場合、MC_-_FAN法による全血流動性が改善されたことはすでに報告した(第8回日本へモロレオロジー研究会)。 しかし、例数を増やすにつれて、先の結果に当てはまらない例が見受けられたので、その原因について検討した。[方法]  朝食と昼食を摂取し、検査当日は野菜ジュースや抗酸化系のサプリメントをひかえた4名の被験者のうち2名は昼食としてイカ墨汁、米飯と共にラフテー(豚の皮付き3枚肉の煮付け、ゼラチンに富み脂肪分は減少している、60g)を摂取した。他の2名は昼食として沖縄そば(3枚肉そば)を摂取し夕食としてイカ墨汁と米飯を摂取した。 食事前、食後1時間目および食後2時間目に採血(5%ヘパリン)し、それぞれ20分以内にMC_-_FANにて、全血流動性を測定した。[結果および考察]  4名の平均値として、食事摂取前に比べて摂取後の流動性の改善は認められず有意差もなかった(対応のあるt検定)。 同一の食材でも、組み合わせによってその効果は変化することが示された。

著者関連情報
© 2005 一般社団法人 日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top