一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
58回大会(2006年)
セッションID: 1p-22
会議情報

ポスター発表
ホームベーカリー使用食パンの品質と市販食パンとの特性比較
*植田 和美
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

目的 一般の製パン法がこね上げ・発酵の時間や温度など多くの要因の調整が必要であるのに対し、ホームベーカリー使用では自動的に簡単にパン作りが可能である。また、同一条件での製パンが可能であることから、製パン性の研究において、ホームベーカリーが用いられている。本研究は、ホームベーカリー使用食パンの品質の再現性を検討するとともに、市販食パン(山食パン、角食パン)との比較をすることでホームベーカリー使用食パンの特性を明らかにすることを目的とした。方法 ホームベーカリー(ナショナル SD_-_BT6)を使用して同一条件で調製した山食パンは、重量・容積・水分含量・色の測定、組織の観察をするとともにクリープメーター(_(株)_山電RE2-3305)により破断強度試験を行い、品質の再現性を検討した。また、市販食パンについても同様の測定を行い、ホームベーカリー使用食パンとの品質の比較を行った。結果 山食パンの理想的な比容積は4.5_から_5.0とされるが、ホームベーカリー使用による山食パンでは、やや低い値となり、容積にばらつきがあったため、比容積に差が見られた。また、市販食パンとの比較では、水分含量が高いことが特徴的であった。その他の内層の状態、色、破断強度にも特徴が見られたが、市販食パン個々により差が大きかった。

著者関連情報
© 2006 一般社団法人 日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top