一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
58回大会(2006年)
セッションID: 1p-5
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ポスター発表
女子学生の健康に対する認識と食事形態について
*金武 由利子阿部 祐加子永嶋 久美子大坂 佳保里
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抄録

目的 近年、生活様式、家族形態の変化と共に食事形態は多様となった(共食・孤食など)。本研究は生活習慣病の増加の一因として、自覚的健康感が食事形態に関与していることを想定し、青年期女子の健康や食事形態に対する認識を分析することで、食教育や日常生活での実践に活用する手がかりとすることを目的とした。方法 関東地区の社会科学系および生活科学系の女子学生を対象に、2002年9月から12月に無記名自己記入式の質問紙調査を行い、この全項目について単純集計とクロス集計を実施した。結果 調査対象者(578名)の健康に対する自己評価は、「健康である」13.7%、「どちらかと言えば健康である」55.5%(両者の合算:69.2%)と健康に対する認識は高かったが、その反面、「どちらかと言えば問題がある」25.3%、「問題がある」とした者は5.5%だった。さらに、一週間の食事形態を調査した結果、朝食では「健康である」と認識している者の約7割は共食の回数が0回であり、健康に対する認識が高い者ほど共食の回数が多い傾向にあった。昼食においては、健康に対する認識が高い者は孤食が少ない特徴が得られた。また、昼食の孤食の回数は対象者が女子学生であり、授業期間内での調査であったことから昼食スタイルは多様であった。夕食では健康に対する認識が高まるほど共食の回数が多い傾向にあった。健康に対する認識が高い者の約9割は欠食がなく、健康に対する認識が高いほど、欠食の回数が少ない傾向であった。

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© 2006 一般社団法人 日本家政学会
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