一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
59回大会(2007年)
セッションID: O1-6
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運動による身体組成,血中酸素濃度およびストレスへの影響
*坂口 名菜中島 美朋森 政博山下 義昭田中 敬子
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抄録

目的健康づくりのための運動基準2005では,特に身体活動・運動施策を推進している。そこで本研究では女子学生を対象に,運動による心身への改善効果と非観血的測定法の有用性について検討した。
方法健常な女子学生22名(19-21歳)に対して,2週間のトレーニングを実施した。運動頻度および種目は,1日3分,週3回の無酸素運動と有酸素運動を組み合わせた全身運動と,1日6分,週1回の自転車運動トレーニングであり,運動強度は40-70%VO2maxの範囲に設定した。測定項目は体脂肪率,除脂肪量,安静時エネルギー消費量,呼気中酸素濃度,動脈および静脈中の酸素濃度である。なお,運動実施時は心拍数と血圧を測定し安全範囲内の運動であることを確認した。また運動による心理的変化(ストレス度)を自記式質問紙によって調査した。
結果運動実施による身体組成の有意な変化はみられなかったが,除脂肪量に増加傾向が示された。さらに安静時エネルギー消費量の有意な増加が確認され,血中の酸素濃度については,運動実施前に比べトレーニング後に動脈酸素濃度の増加が認められた。また,質問紙調査により心理的ストレス負荷がかかっていることが明らかとなった。以上のことから,全身運動・自転車運動を組み合わせた推奨強度のトレーニングを合計1日9分,週3回以上,2週間行うことで除脂肪量増加による安静時エネルギー消費量の増加と,さらには運動中の血中酸素濃度の増加すなわち酸素運搬能力の向上が示唆された。ストレスと運動強度は今後検討すべき課題である。

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© 2007 一般社団法人 日本家政学会
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