一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
59回大会(2007年)
セッションID: P-105
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短大生における年中行事の意識(第2報)
*川村 昭子
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抄録

[目的] 前報1)で、「短大生における年中行事の意識」について調査の一部を報告したが、引き続き年中行事がどのように意識されているかを知るために、その後の入学生にも同様のアンケート調査を行い、前報および6年間を比較検討した。なお、人の一生に関わる人生儀礼についても調査を行ったが、今回は検討しなかった。
[方法] 前報(2001~2004年)と同様、2005~2006年度本学入学生を対象として自己記入法により実施し、即時回収した。質問は自由回答あるいは選択回答の形式をとり、これらの結果を集計し、検討した。
[結果] 前報(2001~2004年)は316名、2005~2006年は193名の計509名で、自宅通学生は60.5%、下宿学生は39.5%、ほとんどが北陸三県(石川・富山・福井)出身者である。月別にどのような行事を行っているかを記述させると今回は24行事と6行事も少なく、数値も低かった。18行事の認識や実施の有無については、わずかながら少ない傾向であったが、平均すると認識は1人当たり12行事(12.0、11.7)、実施しているのは6行事(6.6、6.2)とあまり変わらなかった。2005年の調査では、認識・実施ともに数値が低く、1~2行事しか行っていないとした学生が12.7%と増えていた。正月、大晦日はほとんどの学生が知っていて、行っていたが、節分、雛祭りは知っていても、55~60%しか行っていなかった。他の行事も知っていても行わない、行わないが関わる食べ物だけを食すという回答が前報同様に多くあり、年齢とともに行う行事や行わない行事がみられた。
[文献] 1) 川村;(社) 日本家政学会第57回大会研究発表要旨集、p.53(2005)

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