一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
60回大会(2008年)
セッションID: 3P55
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3日目ポスター発表
市販紅茶抽出液による綿繊維の無媒染染色
*福田 典子
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キーワード: 無媒染, 紅茶, 綿繊維
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抄録
【目的】植物染料では深く渋みのある色調が楽しめ,染色布間の色調の調和性が高いが染色方法が複雑なことなどの特徴がある。従来より植物染料の場合,発色性を高め,濃色化や多色化を目的として媒染処理を行なうことが一般的であった。しかしながら,廃液中の媒染剤由来の金属塩の影響が懸念され,その染色方法についても検討が必要となっている。そこで本研究では染浴中に無機塩を添加した条件での紅茶抽出液による綿繊維の染色について,基礎的資料を得ることを目的とした。 【方法】紅茶抽出液は市販紅茶(日本紅茶製,セイロン茶)を煮沸抽出後,自然ろ過して作成した。綿布(繊維)は関西衣生活研究会の平織布を2回精錬して用いた。染色助剤として,炭酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,塩化ナトリウム,塩化カルシウムを添加し,その影響を比較検討した。染色は80℃,30分を基本としてwater bath shaker により行なった。得られた染色布のL*値,a*値,b*値を色差計ND-300A(日本電色株式会社製)により測定した。 【結果】炭酸ナトリウム添加系では,添加量の増大とともに染色布のL値およびb値は小となり,a値は大となる傾向が認められたがムラが多く観察された。硫酸ナトリウムおよび塩化カルシウム添加系では,添加量の増大とともに染色布のa値およびb値は大となる傾向が認められた。塩化カルシウム添加系は硫酸ナトリウム添加系に比べて,染色布のL値およびb値は小となり,a値は大となる傾向が認められた。硫酸ナトリウム添加系において,90分までの染色および24日までの保存では染色時間および保存日数の増大とともにL値は小となる傾向が認められた。
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© 2008 一般社団法人 日本家政学会
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