目的エコバッグの普及はめざましく、各企業も独自のオリジナル商品としてのエコブランドバッグを消費者に提供している。有名ブランドのものは、プレミアがつくほどである。今回は、大学生を調査対象として、そのようなエコブランドバッグに対してどのようなイメージを持っているのかを明らかにした。
方法2009年11月中旬に本学を含めて関西圏にある3つの大学に所属する大学生280名を対象に質問紙による調査を実施した。回収率は68.9%で193人であった。内訳は男子118名、女子75名となった。得られた回答を数値データとして、単純集計した後に、分析手法として数量化二類を用いた。
結果良いイメージを持っている学生たちは、悪いイメージを持っている学生たちと比較をすると、エコバッグの所持枚数が多かった。また、ブランドや流行にも興味があり、買い物が好きであるという傾向がある。一方、悪いイメージをもっている学生たちは、現実的買い物が好きではないこと、つまり、インターネットを利用した通販を利用していることがわかった。日常的な生活において、荷物が多くなることを嫌う傾向にあることも特徴である。
考察エコバッグそのものに対するイメージは前回の調査では、ダサい、おばさんくさいというものであった。今回はそのようなイメージは少ない。ブランドのエコバッグという限定から、お洒落な要素が加わったためだと考える。単なるエコバッグよりも好悪が明確になった上に、イメージを形成している背景の要因が非常にはっきりとしたことはブランドのイメージがつよいからだと考えられる。