一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
62回大会(2010年)
セッションID: 3P-48
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衣服選択支援情報収集のためのWebアンケート調査
*村上 かおり増田 智恵
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抄録

目的 インターネットでの衣服購入システムが定着するなか,消費者が希望する衣服を効率よく選択するためには,適切に情報を活用できる環境を整備する必要がある。現在のWebショッピングではアイテム別に商品を選択し,画像や文字情報から衣服を検索していくことが多い。しかし消費者は一般的に衣服のデザインイメージを想定し,そのイメージから衣服を絞り込むため,本当にイメージした衣服にたどりつくには時間を要する場合もある。そこで,消費者の衣服のイメージ用語に対する認識を把握するため,イメージ用語とそれに該当するデザイン服の2次元画像ならびに3次元着装イメージ画像を表示し,その衣服に対する衣服観についてアンケートを行い,衣生活選択支援情報について分析を行った。
方法 アンケートはWebブラウザを用い,期間は2006年11月~2009年1月に行った。回答者は991人で男性4%,女性62%,未回答34%,年代は10代23%,20代38%,未回答38%であった。掲載したデザイン服は26種で,イメージ用語は10種とした。なおデザイン服の3次元着装画像は,ブラウザ上でモデルが回転し,全角度からの着装画像が見られるように工夫した。
結果及び考察 最も容易にイメージする用語はカジュアル系であり,26種のデザイン服のうち20種がカジュアル系という評価をしていた。着装したい衣服には,ガーリッシュ系,シンプル系のデザイン服が最も多く選択され,またそれらの衣服には,体型をカバーする着用効果を期待していた。衣服購入時に要望する情報は,似合い度,サイズ適合,デザインイメージが多く,3次元着装シミュレーション画像の表示においてもこれらの情報確認を希望していた。さらに3次元着装シミュレーション画像では型紙の情報を確認したいという回答がみられた。

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