一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
62回大会(2010年)
セッションID: 3P-49
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ハンドマッサージの心理的効果とストレスホルモンへの影響
*平林  由果丸山 眞澄白坂  茜
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抄録

【目的】ストレス社会となった現代、多様なリラクゼーション手法が提案されている。ハンドマッサージは手のツボを刺激することで血行を促進する。また、クリームやオイルを使用するため、その成分を皮膚から吸収すると同時に、その香りを鼻からも吸収することがリラクゼーション効果をさらに高めると考えられている。そこで本研究では、ハンドマッサージによるリラクゼーション効果を検証するため、マッサージ前後の感情状態および唾液中のストレスホルモン分泌量の変化を比較した。 【方法】マッサージクリームとして、特徴的な香りをもつ10種類を用意した。女子大学生18名を被験者とし、マッサージ開始前に好みのクリームを選んでもらった。マッサージ前後に、多面的感情状態尺度を肯定的・否定的な35項目について尋ねた。同時に唾液を採取し、ストレスホルモンを分析し、マッサージ前後で比較した。実験終了後に、各自のパーソナルカラー診断を実施し、好みの香りとの関係についても検討した。 【結果】ハンドマッサージ後には、「快活・爽快」、「充実」、「優越」の肯定的感情状態が高まり、否定的感情が低下する傾向がみられた。また、18名中10名においてマッサージ後にコルチゾール分泌量が減少した。以上の結果は、ハンドマッサージをすることで気分がよくなり、ストレスが緩和される可能性を示唆している。選択したマッサージクリームとパーソナルカラーが一致していたのは13名で、そのうち9名においてコルチゾール量が減少した。一方、一致していない被験者では、5名中4名でわずかながら増加傾向にあった。マッサージクリームの香りがパーソナルカラーと一致している場合に、リラクゼーション効果が得られることがわかった。

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© 2010 一般社団法人 日本家政学会
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