一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
64回大会(2012年)
セッションID: 2P-30
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ポスターセッション 5月12日
小学校教諭の「食育」に関する意識と実践の実態
*今津屋 直子日浦 直美
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キーワード: 食育, 小学校, 給食
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抄録

目的:発表者らは、兵庫県下の全認可保育所および幼稚園を対象として、保育者の食育に関する意識と実践の実態について報告してきた(日浦・今津屋2010a; Hiura,N, Imazuya,N,2010b;今津屋・日浦,2011)。本研究の目的は、保・幼・小の連携の視点から就学前教育・保育における食育の課題について検討する研究の一環として、小学校教諭の食育に関する意識と学校現場での実践の実態を把握することである。 方法:兵庫県下の全小学校(807)の1年生のクラス担任を対象に、郵送による質問紙調査を行ない(2012年1月実施)、その結果をもとに、小学校教諭の食育に関する意識と実践の実態および給食時の指導の特徴について考察した。 結果:返送回答(回収率45.8%)の分析から、以下のような特徴がみられた。1)小学校での食育の取り組み・進め方については、計画作りに取り組んでいる(92.0%)、食育の評価を行い、その後の計画・実践に活かしている(53.7%)、給食の時間に食に関する指導をしている(92.0%)、地場産物の活用をしている(85.5%)、2)食に関する指導の目標としては、多い順番から、給食時に、感謝の心、食事の重要性、心身の健康、社会性、食文化、食品を選択する能力であった。3)給食の場所については、教室(86.8%)、ランチルーム(7.4%)であった。4)給食の意義については、子どもの人間関係上、マナーを教える大切な時間である(84.0%)、他の時間と同様、教師の意図的な関わりが必要である(67.5%)と考える傾向にあった。

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