一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
64回大会(2012年)
セッションID: 2P-6
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ポスターセッション 5月12日
植物種子抽出物によるアミロイドβの減少
*岡田 悦政岡田 瑞恵
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抄録

【目的】アルツハイマー症の病因の一つとされるアミロイドβ(A-beta)は難可溶性タンパク質である。通常、特定の酵素により分解されるが、老化などによって酵素の分泌低下等により分解されず蓄積される。一方、plant seedsからの抽出成分は抗酸化、高血糖の抑制、抗ガン作用などが報告されている。すでにplant seedsによるBSA×D-ribose系におけるタンパク質の抗糖化、抗凝集について報告した。これらの機構として、plant seeds抽出成分のBSAへの修飾が考えられたので、今回、A-betaの影響抑制を目的としてplant seeds抽出成分によるA-betaの修飾に対する検討を行ったので、ここに報告する。
【方法】乾燥種子Japanese noneywort、Common bean、Luffa、Rapeseed、Potherb mustard、Japanese radish、 Bitter melon、Red shiso、Komatsuna、Corn、Qing geng cai、Bell pepper、Kale、Crown daisy、Lettuce、Kaiware radishの以上16種は、市販品を購入して使用した。それぞれに水を加えホモジネートし、湯煎にて加熱(95-100℃、10分間)後、60分間攪拌した。その後ろ過してサンプルとした。A-beta1-42とサンプルを混合し24時間37℃でincubationした。24時間後、ELISA法によるA-betaの検出測定を行った。
 【結果】16種のうち著しくA-beta検出を低下させたのは、順にLettuce、Bitter melon、Cornであり、それぞれコントロールに対して1.2、4.1、6.1%であった。その他Crown daisyの31.7%であった。これら以外は、有意な減少効果が見られなかった。

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