一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
66回大会(2014年)
セッションID: 2P-76
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ポスターセッション 5月24日
茶道体験を通じて日本人の心を学ぶ授業の試み
家庭科住生活分野において室礼から考える
*仲島 聖子延原 理恵榊原 典子
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抄録
目的 現代,学校において伝統文化を尊重する教育がより一層求められるようになっている.家庭科では,衣食住に関すること,季節を感じ心地よく生活するための知恵,人と共に生きていくこと,人をもてなすことなど「茶道」を通して学べることが多くある.そこで,本研究は,住生活分野において「室礼」をテーマにして,茶道からおもてなしや気配りなどの日本人の心を学ぶ授業の展開を考え,家庭科の中で茶道体験を有効に取り入れ,日本人の心を現代にもいかせるような授業について検討することを目的とする.
方法
授業は導入でもてなす空間として室礼がされている部屋とされていない部屋を比較し,人をもてなす空間について学んだ後,茶道体験を実施し様々な相手や場合での室礼について考えさせ,もてなしは状況によって異なり室礼と共に振舞も関係するということに気付かせるものである.兵庫県立H高等学校の生徒99名を対象に,2014年2月にこの授業を行った.授業前後に自記式集合調査によるアンケートを実施した.調査内容は,伝統文化に関わる生活経験,茶道体験やもてなしに関すること等である.
結果
現代の高校生は,家庭で伝統文化に触れる機会が減ってきている.また,授業を通してもてなしについての理解度が高まった.特に,茶道体験によって室礼,振舞等ももてなしであることに気づくことができた.
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© 2014 一般社団法人 日本家政学会
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