一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
66回大会(2014年)
セッションID: 2P-13
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ポスターセッション 5月24日
タンパク質を多く含む食品の日常食における位置づけの国際比較
肉類について
*宇都宮 由佳福永 淑子松本 美鈴谷澤 容子石井 克枝
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抄録

目的 前報に引き続き,本発表では,日常食における肉類の利用状況の国際比較を目的とした.
方法 調査は,前報と同様である.肉類の利用状況のアンケート解析には,統計用ソフトSPSSを用い,単純集計,クロス集計およびχ二乗検定などを行った.
結果 日常食におけるタンパク質性食品のうち肉類の出現率は,日本36.4%,台湾50.9%,タイ65.7%,フランス(以下,仏)32.7%,イタリア(以下,伊)34.3%であった.特に台湾とタイは,他の国に比べ肉類の出現率が高いことが明らかとなった.肉類の内訳は,日本が豚肉22.4%,鶏肉17.1%,台湾は豚肉46.7%,鶏肉19.4%,タイは豚肉73.8%,鶏肉20.0%,仏は加工品36.7%,鶏肉18.0%,牛肉14.0%,伊は加工品35.6%,牛肉23.0%であった.アジアは豚肉が最も高く,次いで鶏肉が出現していた.欧州は加工品の出現率が高い.調理別の出現率は,日本が炒める23.7%,煮る23.3%,台湾は煮る31.1%,炒める17.4%,焼く17.1%,タイは炒める31.1%,汁物25.4%,煮る16.9%,仏は焼く54.3%,煮る13.9%,伊は焼く45.6%,煮る14.1%,生食12.7%であった.アジアは炒める比率が共通して高い.欧州は焼く(オーブン・グリル)が最も高く,加工品を生ハムとして摂取していた.(2011~13年度公益財団法人アサヒグループ学術振興財団助成)

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© 2014 一般社団法人 日本家政学会
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