一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
67回大会(2015年)
セッションID: 2P-28
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ポスター発表 5月23日 食物
女子大学生の朝食摂取の実態と意識
*江澤 有佳松島 悦子
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抄録

目的 朝食の摂取は、単に栄養補給だけでなく、規則正しい生活リズムの形成に不可欠である。また、食事を摂ることは血糖値の上昇や脳の活性化を促し、朝食の摂取は学習や運動をする上でも重要である。しかし、平成24年度国民健康・栄養調査によると、普段朝食を摂っていない欠食者の割合は男性で12.8%、女性で9.0%であり、年代別では男女とも20歳代で最も高い。本研究では、女子大学生の朝食摂取の実態と意識について明らかにすることを目的とした。
方法 2014年5月、W大学の女子学生311人を対象として、朝食の摂取頻度と内容、欠食する理由などについて質問紙調査を行った。
結果 朝食を食べないことがあるという欠食者の割合は37.0%で、平成24年国民健康・栄養調査の結果より高かった。属性別には、朝食の欠食率は学年が高いほど高く、家族と同居する者よりも一人暮らしの者で高かった。欠食の理由として、「時間がない」(64.3%)という回答率が最も高かった。朝食でよく食べられている主食はご飯(69.2%)とパン(59.7%)、主食以外では「ヨーグルト」(43%)、「果物」(26.6)、「牛乳」(23.3%)などだった。約6割の者が、自分の朝食について「野菜不足」と感じており、約8割が今後は「栄養バランスを考えて朝食を食べたい」と考えていた。 以上の結果より、調査対象者の学生たちは、短時間で食べることができて、野菜を十分に摂り入れた栄養バランスのよい朝食メニューを求めていると考える。

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