一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
67回大会(2015年)
セッションID: 2P-47
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ポスター発表 5月23日 被服
大学生における市販洗濯用洗剤の選好に関する定量化
*福井 典代野津 旭
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抄録

目的 市販されている洗濯用洗剤には様々な種類があり,粉末洗剤より液体洗剤の割合が増加している。本研究では,大学生が洗剤を選ぶ際の基準や重視度を明らかにするために実態調査を行った。
方法 1.市販洗剤を購入する際に気をつけていることについて,平成26年7月に94名の大学生を対象として自由記述により調査した。その結果をKJ法によりまとめ,次に実施する調査の評価項目とした。2.粉末洗剤と液体洗剤の重視度について22名の大学生を対象に一対比較法を用いて測定した(平成27年1月)。この一対比較による判定に整合性のある評定者のデータをもとに,洗剤を選択する際の評価項目の重視度,各評価項目に対する洗剤の種類の重視度について階層構造分析法をもとに算出した。
結果 1.自由記述の内容について分析した結果,257の単語を抽出した。それらの単語をKJ法により分類した結果,大学生は,「香り」を最も重視しており,「価格」,「成分」,「洗浄力」の順に洗剤を選択していた。2.洗濯用洗剤の選好における評価項目を,1で得られた4つの項目に「環境への配慮」を追加して合計5項目として,粉末洗剤と液体洗剤のどちらがどの程度充足しているかを一対比較により算出した。判定に整合性のある評定者は22名であった。結果として,「価格」,「洗浄力」,「香り」の順にウエイトが高く,粉末洗剤より液体洗剤を好むことがわかった。

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