主催: (一社)日本家政学会
会議名: (一社)日本家政学会第68回大会
回次: 68
開催地: 金城学院大学
開催日: 2016/05/27 - 2016/05/29
目的:ヴィエンチャン特別市居住者を対象とした聞き取り調査より、ラオスには伝統的な食べ物や食べ方が保持されていることが示唆された*。本報告は、大学生を対象とした質問紙調査より若者の食生活の実態を把握し、若者に備わる食を営む力の育成について検討した。 方法:ラオス国立大学への質問紙調査の手続きは、経営経済学部を通して行い、経営経済学部および教育学部の学生388名の回答を得ることができた。調査の質問項目については、先述の調査結果を基礎データとして作成した。 結果:朝食の欠食は13%であった。主食はもち米の飯という回答が朝食、昼食、夕食において多かったが、うるち米の飯を主に食べているという回答は10%以下であった。献立は、米飯を中心に野菜や魚や肉類の副食を摂り、様々な食品を組み合わせた食べ方が示唆された。昼食や夕食を一緒に食べる相手は友人あるいは家族という回答が多く、誰かと一緒の食事は楽しく、重要であると考えていることが示唆された。健康に気をつけて食事をしているという回答のうち多く規則正しく食べるや1日3回食べるという内容であり、栄養バランスや肥満予防については各々10%以下であった。安全性については衛生面に注意している回答者が多かった。 文献:*今津屋直子(2015)ラオスにおける食を営む力の育成に関する研究(1)−ヴィエンチャン特別市居住者の食生活の実態−, 関西学院大学教育学論究, 7,31-43