一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: P-036
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ポスター発表 5月28・29日 食物
イギリス・ロンドンのプライマリースクールにおける健康教育
学校給食と乳製品の利用についてのアンケート調査
*中澤 弥子
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抄録

【目的】 イギリス・ロンドンのCプライマリースクールでは、食べ物を活用した教科教育、スクールガーデンでの食農教育、学校給食における栄養教育等、食育を重視した健康教育が実践されており、平成26年9月から調理を活用した教科教育が始まった。本研究では、日本の食育及び健康教育の参考資料を得るため、Cプライマリースクールで現地調査を行った。本報告では、児童を対象として行った学校給食及び乳製品の利用についてのアンケート調査結果を中心に報告する。
【方法】 新学期が始まって3週間程経過した平成27年9月末から10月初めに調査を行った。調査の方法は、授業での参与観察、児童、教職員、保護者へのインタビュー調査及び児童を対象とするアンケート調査である。アンケート調査は、低学年及び高学年に行い、調査用紙は低学年用と高学年用の2種類を作成した。
 【結果】 Cプライマリースクールには、プレスクールが併設されていた。各学年各クラスで、担任と調理教育用の二人の専属シェフが相談して調理実習を教科の中に取り入れており、3歳児から調理実習が実施されていた。EUのプログラムにより、7歳児までの児童には牛乳と野菜・果物の提供が給食外の時間に実施されていた。アンケートの結果、学校給食が好きとの回答は175人(81.4%)から得られ、理由として、おいしい、健康に良い等の回答があがった。牛乳が好きとの回答は、184人(85.6%)から得られた。

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