一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: P-069
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ポスター発表 5月27・28日 食物
1970年代の京丹後市(旧久美浜町)川上小学校給食における包括的食育実践の経緯分析
*和井田 結佳子由田 克士
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キーワード: 学校給食, 食教育, 地域, 食育
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抄録

目的
川上小は1970年代の「地域に根ざした教育」実践で知られる。当時の給食は教育の一部に位置づき地域と連動したものであり、食文化教育の観点から高く評価されているだけでなく、今日における第三次食育推進基本計画の基本的な取組方針全7項目と包括的に合致する食育実践であった。しかし、これまでどのような経緯で包括的食育実践(以下、本実践)に至ったかは明らかでない。そこで本実践の根拠がどう確立し共有されたかを検討した。

方法
2016年10月24日、1970年代当時教頭・教諭・用務員兼調理員計3名の方にインタビュー調査を行った。また、教育実践の一次資料、郷土資料等の文献調査を行った。

結果
1970年代末までの給食は3つの実践期①1939年頃~戦前戦後補食給食期、②1960年~弁当米飯給食期、③1976年~自校炊飯米飯給食期に分けられた。本実践は③自校炊飯米飯給食期以降に始まりその期間は10年ほどであった。本実践に決定的な影響を与えた出来事は2つあり、1つは1970年に実施された川上地域実態調査運動である。この調査運動で地域と学校が実践の根拠となる共通の課題を見出し解決に向けて連携を深めていた。もう1つは「給食調理員は職員会議に参加し提案を行うこと」が1975年教育方針に明記されたことである。これにより給食の存在が具体的に学校教育の一部とされ、継続的に課題共有が図られたことで本実践に至ったと考えられる。

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