一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: P-070
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ポスター発表 5月27・28日 食物
青年期女性における体格と食意識の関連性
*木下 友理子河本 真由美城野 由加里山崎 圭世子坂番 和松本 楓子竹村 理子米浪 直子
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キーワード: BMI, 低体重, 食意識
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抄録

目的:近年、女性においてBMI18.5未満のやせの割合が増加しており、特に20歳代は生活時間の乱れや朝食欠食の割合も多く、次世代を育む若年女性のやせの問題は深刻である。本研究では、女子大学生を対象に食習慣および生活習慣の意識についての調査を行い、体格との関連について検討した。方法:大阪市および京都市内の大学に在籍する女子大生421名を対象とし、2015年10月~12月に質問紙調査を実施した。有効回答数は379名(回収率90%)であった。結果:50項目の回答について因子分析を行った結果、「外食・中食の自己抑制の意識」「食事摂取の意識」「食品の安全性の意識」「運動の意識」「食事のマナー・時間の意識」「食品の選択の意識」「体重管理の意識」の7因子が抽出され、全ての因子間に有意な相関が認められた。BMI18.5未満群と18.5以上群を比較すると「体重管理の意識」の得点において、18.5未満群で有意に低値を示した。重回帰分析の結果から、BMI18.5未満群の「体重管理の意識」因子には、「外食・中食の自己抑制の意識」と「食品の選択の意識」の2因子が関連し、18.5以上群では「運動の意識」因子を入れた3因子が関連していた。以上のことから、女子大学生のBMI18.5未満群では、「外食・中食の自己抑制の意識」、「食品の選択の意識」を向上させて「体重管理の意識」を高める必要があることが示唆された。

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© 2017 一般社団法人 日本家政学会
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