一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: P-100
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ポスター発表 5月27・28日 被服
スポーツウェア設計のための女子大学生の種目別体型分析
*武本 歩未石井 優利奈大塚 美智子
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抄録

目的:スポーツは種目によって鍛えられる筋肉の部位や運動時の姿勢が異なるため,特定の種目を継続して行っている人の体型には,種目ごとに異なった特徴が現れる.本研究ではプロ選手ではない一般の女性でも体型に変化や特徴があるか否かに着目し,女子学生を対象とし,種目別の体型分析を行い,体型の相違を検討した.
方法:まず,20代女性80名を対象にスポーツ経験の有無,種目,継続期間等に関するアンケート調査を行った.次に,アンケートの結果から経験者の多かった4種目(テニス・バトミントン,バスケットボール,卓球,ダンス)について,39項目の人体計測行い,その種目を行っていない者と比較した.さらに4種目のうち経験者の多かった2種目(テニス・バトミントン,ダンス)については三次元計測データを用いて平均形状を作成し,体型の相違を検討した.
結果:各種目の運動に関係すると考えられる部位の計測値に相違や特徴が認められ,テニスとバトミントン経験者の周径項目及び胸部の矢状径項目がそれ以外の被験者より有意に大きかった.平均形状による比較でもテニスとバトミントン経験者はその他の被験者より体幹部が太く特に胸部に厚みがあり,脚部が太い傾向が確認された.またダンス経験者の平均値は,胸部から胴部が細く,平均形状の比較からも他の部位に比較して胴部が細い傾向が示された.継続した運動経験があることで,種目ごとの体型に相違が現れることが明らかになった.

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© 2017 一般社団法人 日本家政学会
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