一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
69回大会(2017)
セッションID: 3G-10
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口頭発表 5月28日 住居
大掃除から見た今どきの掃除実態
*深井 尚子駒場 ゆかり加藤 真弓古村 洋子桐井 まゆみ
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キーワード: 大掃除, 実態, 意識
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抄録

目的  大掃除は日本で広く行われている年末行事であるが、女性の社会進出や汚れにくく手入れしやすい住宅設備の普及が進む中、その意義ややり方は変化している可能性がある。そこで、年末の大掃除を中心とした掃除の実態調査を実施した。

方法  ①20~60代の首都圏在住既婚女性(n=1000+20代オーバーサンプル147)を対象にしたインターネットアンケート(時期:2016年9月、2017年1月)
         ②20~60代の首都圏在住既婚女性(n=15)を対象にした家庭訪問インタビュー(時期:2016年3~7月、11~12月)

結果  年末の大掃除の実施理由は、「新年を気持ちよく迎えたい」「我が家の恒例・習慣だから」という風習を意図した考えが多く、年代が上がるにつれその割合が高くなる傾向が見られた。しかし、年末におこなうことには「忙しい」「寒くてつらい」「気温が低くて汚れ落ちが悪い」などのストレスも感じており、年末年始以外に大掃除を実施した世帯も見受けられた。
   一方、「できるだけ家をきれいに保ちたい」という意識は若年世代で高く、年末の大掃除まで汚れをためず、数か月ごとに普段のやり方とは別の掃除をしている世帯も多かった。
  自身や家族のスケジュール、季節性などを加味して大掃除の時期をずらしたり何度かに分けて行う、あるいは大掃除を待たずして汚れをリセットするなど今どきの掃除への取り組み方が見られた。

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