化石
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下北半島東部の浜田層の地質年代
菅原 晴美山口 寿之川辺 鉄哉
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1997 年 62 巻 p. 15-23

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抄録

浮遊性有孔虫化石から推定される浜田層の地質年代は, 浮遊性有孔虫化石試料が得られた全ての層準でNeogloboquadrina pachydermaが左巻き優占であることから, Hs-1タフ上8mより上位に関しては1.2Ma以降(更新世初期)と考えられる.石灰質ナノ化石から推定される浜田層の地質年代は, 最も下の層準の試料からGephyrocapsa caribbeanica, G. oceanicaが共産すること, Gephyrocapsa(large)の出現および絶滅が確認されること, 最上位の試料からG. parallelaが産出しないことから, C61の層準からC4cの層準の範囲で1.36〜1.10Ma(更新世初期)と考えられる.すなわち浜田層上部の堆積年代は浮遊性有孔虫化石は1.2Ma以降を示し, 石灰質ナノ化石は1.36Ma〜1.10Maという更新世初期を示した.浮遊性有孔虫化石の暖流系種の割合は近川シルト質砂岩部層最上位付近で最高となるが, 金沢(1986MS)およびKanazawa(1990)の貝化石, 花井・山口(1987)の貝形虫化石から得られた結果と調和的である.

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© 1997 日本古生物学会
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