肩関節
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炎症疾患
化膿性肩関節炎に対する鏡視下手術の短期成績
柴田 光史伊崎 輝昌三宅 智南川 智彦柴田 陽三山本 卓明
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2018 年 42 巻 2 号 p. 540-542

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抄録

 化膿性肩関節炎6例6肩の治療成績を検討した.対象は,男性4肩,女性2肩で平均年齢は71歳,平均経過観察期間は25.5か月であった.全例,鏡視下デブリドマン後,吸引ドレーンを留置した.発症誘因,起炎菌,JOA scoreを検討した.全例1回の手術で炎症は鎮静化した.発症原因は関節内注射2例,血行感染2例で,2例は不明であった.関節内所見はGachter分類stageI 1肩,II 1肩,III 2肩,IV 2肩であった.吸引ドレーン留置期間は平均12日で,抗菌薬使用期間は平均56.1日であった.全例,起炎菌が同定された.徹底したデブリドマンと感受性のある抗菌薬を使用することで感染を鎮静化できた.化膿性肩関節炎に対して,関節内デブリドマンと術後吸引ドレーンを使用する関節鏡視下手術は有効な治療法である.

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© 2018 日本肩関節学会
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