肩関節
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脱臼
急性期肩鎖関節脱臼に対する鏡視下一重束烏口鎖骨靭帯再建術の画像所見
馬谷 直樹森 大祐新井 隆三栗山 新一松田 秀一
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ジャーナル 認証あり

2019 年 43 巻 2 号 p. 419-422

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抄録

 急性期肩鎖関節脱臼に対して鏡視下1重束烏口鎖骨靭帯再建術を施行し,1年以上経過観察した9肩で,単純X線による経時的な検討を行った.
 Roockwood分類Type3が3肩,Type5が6肩で,全例Dog Bone Button TMを使用した.手術時平均年齢は47歳,平均手術待機期間は12日,平均経過観察期間は17ヵ月であった.肩鎖関節正面像で鎖骨下縁の骨孔幅(以下,TW)と烏口鎖骨間距離(以下,CCD)を計測し,CCDは健側CCDと比較したCCD(%)で評価した.
 CCD(%),TWともに術後1ヶ月と術後6ヶ月の間に有意差を認めたが,術後6ヶ月と術後12ヶ月の間には有意差を認めなかった.各時点でのCCD(%)とTWの間に関連性は認めなかった.最終観察時までに鎖骨骨孔の骨びらんとそれに伴うボタンの転位を4肩に認めた.
 本研究では,手術後1ヶ月と6ヶ月のCCD(%)とTWの間に有意な拡大を認めたが,双方に関連性を認めなかった.CCD(%)とTWは,個別に経過をみていく必要がある.

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© 2019 日本肩関節学会
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