肩関節
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筋腱疾患
鏡視下腱板修復術における縫合糸の汚染の実態と術野消毒の改善に向けて
水城 安尋内村 大輝上田 幸輝
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2019 年 43 巻 2 号 p. 524-527

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抄録

 ARCRにおける縫合糸の汚染と術野の消毒の変更による改善が得られるかを調査した.2017年6月~12月までにARCRを行ったうち縫合糸の培養を行った60例(男34肩女26肩)を対象とした.平均年齢64.9歳,平均断裂サイズ6.01平方cm,平均アンカー数3.72本,平均手術時間82.6分であった.Suture Bridgeにて縫合を行った.最後に挿入した外側アンカーの縫合糸の切離断端から約4cmの部分の2~3本を培養した.術野の消毒を20例ずつポピドンヨード(以下P群),クロルヘキシジン(以下C群),クロルヘキシジンにドレープを追加(以下D群)の3群に分けて検討した.23例(38.3%)で菌が検出されたがSSIはなかった. 15例がアクネ菌で8例が表皮ブドウ球菌であった.男性,60歳未満が有意に多かった.P群11例(55%),C群9例(45%),D群3例(15%)であった.消毒法ではD群が最も汚染が少なく revision例など特に感染に留意するような若年男性症例ではドレープの使用は有用であると考えた.

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© 2019 日本肩関節学会
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