風工学シンポジウム論文集
第25回風工学シンポジウム論文集
セッションID: 45
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大スパン陸屋根に作用する非定常空気力と空力安定性
*髙舘 祐貴植松 康
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抄録

LESを用いた数値流体解析に基づき,大スパン陸屋根の空力安定性と非定常空気力特性を明らかにした。まず,陸屋根に対して,非振動時と逆対称一次モードでの強制加振時に屋根に作用する風圧分布を風洞実験結果と比較することで解析モデルの妥当性を示した。次に,屋根を逆対称一次モードで強制加振し,加振振幅と加振振動数を幅広く変化させ,それらが振動屋根に作用する風圧分布と非定常空気力に及ぼす影響を定量的に評価した。非定常空気力は変位と同位相の成分である空力剛性と速度と同位相である空力減衰を用いて評価した。そして,空力減衰の風速による変化に基づき,空力負減衰となる無次元風速を示した。最後に,周波数応答関数を用いて,空力剛性と空力減衰を考慮した動的応答の予測を行った。これらの結果より,屋根の質量が大きくなるほど動的応答倍率が小さくなることが明らかとなった。

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