風工学シンポジウム論文集
第25回風工学シンポジウム論文集
セッションID: 46
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実在建物における平均風力推定の試みと風洞実験との比較による一考察
*普後 良之佐藤 大樹田村 哲郎勝村 章
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抄録

超高層建物の設計において、風荷重は風洞実験を用いて算定される。これまでの多くの研究で風洞試験の精度検証が行われているが、実在建物の風力を計測するのは困難なため、実在建物で計測された風力を風洞実験と直接比較した例はない。筆者らは超高高層免震建物であるJ2棟における免震層の変位、風向および風速を長期間観測している。風力は免震層における変位と剛性の積で計算され、風向風速の観測記録を用いて平均風力係数と平均捩れモーメント係数を算定することができる。風洞実験では、地形と周辺の建物を詳細に再現し、地形や周囲の建物の影響を確認した。観測値と風洞実験を比較し、比較的良好な対応関係を得た。

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