主催: 日本風工学会
共催: 日本建築学会, 日本鋼構造協会, 土木学会, 日本気象学会
会議名: 第25回風工学シンポジウム
開催地: 東京,東京工業大学 大岡山キャンパス
開催日: 2018/12/03 - 2018/12/05
近年報告される竜巻等の突風による被害調査をみると,過大な風圧力による構造骨組や部材,屋根ふき材,外装材の損傷とともに,飛来物による外装材,建具等への被害が数多く報告されている。外装材の耐衝撃性能については,ASTM E 1996-4, ISO16932等に加撃体の条件や試験方法が規定されており,日本でも災害拠点建築物に対して,河井らによる飛来物対策評価法が提案されている。これらの飛来物による影響は衝撃試験によることが多く,2×4角材等を飛来物の代表として,外装材などの対象物に高速で衝突させる衝撃実験が工夫されている。また,原子力発電施設のような重要構造物では飛来物の影響評価が求められており,衝撃試験が行われている。衝撃試験に際して,加撃体射出速度をコントロールするためには加撃体発射に用いる空気タンクの空気圧と射出速度の関係が既知である必要があるが,これまでの衝撃試験では,本試験前に予備実験を実施して,加撃体毎に経験式を求める必要があった。本研究では,衝撃試験装置を開発し,合わせガラスとアルミサッシ試験体への衝撃試験を試みた。特に,衝撃試験に先立って実施される加撃体の衝撃速度の調整に必要な予測式を導出し提案した。