九州歯科学会雑誌
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九州歯科大学附属病院口唇口蓋裂センターの現状と今後の展望
土生 学 水原 正博早川 真奈藤田 優子緒方 祐子藤井 航森川 和政川元 龍夫吉岡 泉笹栗 正明
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2024 年 78 巻 3 号 p. RV00004-

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抄録
九州歯科大学附属病院は,2014年に口唇口蓋裂セン ターを立ち上げ,連携病院医科診療科とともにチーム医 療を行っている.出生前カウンセリング・出生後の往診 は産科,新生児科と,乳幼児の術前診察・術後対応は小 児科と連携をとっている.滲出性中耳炎は,乳児期より 耳鼻咽喉科で経過観察を行っている.合併異常があり当 院での周術期管理が困難な症例は,連携病院小児科入院 管理下に手術を行っている.2014年から10年間の新患 総数は178例(一次症例93例,二次症例85例)であった. 一次症例は唇(顎)裂14例,唇顎口蓋裂22例,口蓋裂20 例,粘膜下口蓋裂37例であった.新生児科からの紹介 が多く,患者居住地は北九州市,隣接市郡が約70%を 占めていた.受診時年齢は唇裂,唇顎口蓋裂,および口 蓋裂はほとんど1か月以内であったが,粘膜口蓋裂は2 歳を過ぎた症例が多かった.一次症例の合併異常の頻度 は28%で,心臓・血管系の異常が最も多かった.先天 性異常症候群は22q11.2欠失症候群が4例で最も多く, すべて粘膜下口蓋裂症例であった.手術施行症例91例 の内訳は,口唇形成術31例,口蓋形成術29例,および 顎裂部骨移植14例で初回手術が多かった.91例中15例 は重篤な心疾患のため,連携病院小児科入院管理下に, 当センターから往診して手術を行った.当院入院下に手 術を行った症例で,術後に治療が必要な合併症を生じた 症例はなかった.
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