形態・機能
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原著論文
ハロペリドールデカン酸エステル注射液投与後の硬結に対する予防的看護ケアを検討するための基礎研究
高橋 有里
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2018 年 16 巻 2 号 p. 77-82

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抄録

本研究の目的は、ハロペリドールデカン酸エステル注射液(以下、ハロマンス®)の筋肉内注射に起因する硬結を予防する看護ケア方法を検討するための基礎的データを得ることである。

動物実験を用いた基礎研究を行った。その結果、ハロマンス®注射部位に観察される薬液の小滴は、ハロペリドールそのものではなく、ハロマンス®に添加されているゴマ油由来の油滴であることが明らかになった。硬結の本態は、油滴が大きく残り、その周辺の炎症反応が長期間持続することである考えられた。したがって、硬結を予防するには、油滴をより細かく分散させるとともに、炎症を最小限に抑えることが必要と考えられた。その方法として、注射後ハロマンス®が油滴を形成する前に、投与された薬液が組織内で動くような活動で、組織への負荷が少ない動きが効果的であると考えられた。

今後は、筋注後の油滴がより細かく分散し周囲組織の負荷も少ない活動として、具体的にどのようなものが効果的か検討を重ね、硬結予防のための看護ケア方法を構築していきたいと考える。

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© 2018 コ・メディカル形態機能学会
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