肩関節の運動学的中間位から上腕軸における水平面上360°の各方向への等尺性運動を実施できる装置を作製した。2つの荷重変換器(SG-1、SG-2)とアルミ製シリンダー(内径150 mm)を材料に装置の計測部を作製した。同部を固定して0.5-16.0 kgの重錘を用い、30°毎12方向に牽引してSG-1、SG-2が出力する電圧(V1、V2)を記録し、電圧から力の方向と大きさを算出する計算式を求めた。次に計算式をコンピューターに入力し、力の方向と大きさがコンピューターのモニター上に表示されるようにした。さらに被験者1名を用いて本装置の動作確認を行った。被験者を椅子に座らせて、肩関節を運動学的中間位、内旋外旋中間位にした。この状態から5.0 kgf程度の力で上腕軸における水平面上で90°方向(肩関節屈曲方向)、270°方向(伸展方向)、0°方向(外転方向)、180°方向(内転方向)およびこれらの組み合わせによる360°方向への等尺性運動を行わせたところ、被験者はモニターの表示を見ながら指示通りの方向に力を発揮できることが分かった。