結核
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原著
医療従事者に対するインターフェロンγ遊離試験と低線量CT検査を用いた結核スクリーニングの実施
西 耕一岡崎 彰仁
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2015 年 90 巻 11 号 p. 683-687

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抄録

〔目的・対象・方法〕医療従事者の結核感染や発症を評価する目的で,新規採用職員(新規職員)120名と結核感染危険度の高い職員(ハイリスク職員)212名の計332名に対してインターフェロンγ遊離試験(IGRA)を実施した。IGRAとしてT-スポット®.TBを用いた。〔結果〕新規職員では陽性が2名,陰性が118名であった。陽性者2名に低線量CT(LDCT)を行うと2名とも異常を認めず,結核既感染者と判定した。陰性の118名は結核未感染者と判定した。ハイリスク職員では陽性が8名,陰性が202名,判定保留が1名,判定不可が1名であった。陽性者8名にLDCTを行うと2名に異常を認め,1名は肺結核(TB)と診断された。他の1名は瘢痕性陰影を認めた。この1名とLDCTで異常を認めなかった6名を合わせた7名を結核既感染者と判定した。IGRA陰性者202名と結核曝露歴のない判定保留者1名を合わせた203名を結核未感染者と判定した。〔結論〕IGRAおよびIGRA陽性者に対するLDCTの実施はTBの早期診断,結核既感染者や結核未感染者の正確な判定につながり,結核感染管理に有用と考えられた。

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© 2015 日本結核病学会
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