東京慈恵会医科大学呼吸器内科
2006 年 81 巻 5 号 p. 381-385
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肺外結核のなかでも稀な中耳結核を4例経験した。年齢は,20歳から37歳(平均28.3歳)と若く,4症例のうち肺結核の合併は3例であり,1例は原発性中耳結核と考えられた。確定診断までに数カ月以上要すことが多く,感染拡大の面からも重要な疾患であると考えられた。診断方法には,耳漏塗抹検査のほか,文献的には病変部の生検が有用といわれている。また早期診断には耳漏でのPCRが有用である症例もあった。聴力障害を残し外科的治療を必要とした症例もあり,早期発見が重要である。
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