特集：日本における超高速電子顕微鏡開発の現状
相対論的フェムト秒電子線パルスによる超高速電子顕微鏡の研究
2015 年 50 巻 3 号 p. 156-159
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2015 年 50 巻 3 号 p. 156-159
時間的に100フェムト秒，空間的にサブナノメートルの分解能を有する高速測定は，世界中の物質構造科学研究者が待望してやまない「夢」である．本稿では，加速器から生まれたフォトカソード高周波（RF）電子銃技術，これを用いたフェムト秒超短パルス電子ビームの発生，我々が世界に先駆けて推進している相対論的フェムト秒電子線パルスを用いた高速電子顕微鏡の開発現状を紹介する．最後に，相対論的エネルギー電子線パルスを用いた電子回折や透過イメージの測定について報告する．
