日本健康教育学会誌
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原著
保健師による保健推進員活動の支援に関する研究
保健師の役割説明の構造化と特性パターン
檀原 三七子守田 孝恵
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2010 年 18 巻 2 号 p. 81-91

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抄録
目的:動機づけを目的に行う保健師から保健推進員への役割説明(以下,役割説明)の内容の構造化と保健師の特性パターンを明らかにすることを目的とした.
方法:保健推進員活動を支援する保健師404名を対象に,無記名自記式調査を実施した.調査項目は,役割説明の内容,保健推進員の任期終了後の自主活動の有無,基本属性としては年齢,性別,職務,保健推進員活動の通算支援年数,社会活動経験の有無である.数量化III類を用いて役割説明の構造を明らかにし,保健師の属性,自主活動の有無との関連から保健師の特性パターンを導出した.
結果:役割説明は,2つの軸で構成される空間構造で示すことができた.第1軸は,日常生活から政策の軸として捉え「政策―日常」軸と解釈できた.第2軸は,住民個人の健康づくりから地域の健康づくりの軸として捉え,「個人―地域」軸と解釈できた.また役割説明における保健師の特性は,地域貢献型,個人育成型,組織支援型,政策推進型の4つのパターンに類型化できた.保健推進員の任期終了後に自主活動へ発展させていた保健師の特性は,政策推進型と地域貢献型であった.保健師の専門職務遂行能力の発達と社会活動経験には関連が認められた.
結論:役割説明は,「政策―日常」,「個人―地域」の2軸で構成される空間構造で示された.また,役割説明における保健師の特性として,地域貢献型,個人育成型,組織支援型,政策推進型の4つのパターンを特定できた.
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© 2010 日本健康教育学会
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