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日本健康教育学会誌
Vol. 22 (2014) No. 3 p. 201-215

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http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.22.201

総説

目的:2000年から2012年の幼児期における生活習慣病予防を目的とした栄養・健康教育に関する無作為化比較試験(RCT)研究をレビューし,その概要を示すこと.
方法:検索にはPubMed,医学中央雑誌を用い,キーワードを「食事/栄養」,「健康教育」,「介入」とし,2000~2012年に発行された就学前児(2~5歳児)を対象とする英語または日本語で書かれた論文に限定した.173本が抽出され,そのうち採択基準(RCTなど)に合致した論文は10本であった.さらに,その引用文献等を用いてハンドサーチを行った.スクリーニング,ハンドサーチ,精読は主に研究者2名が別々に行い,互いの結果を付け合わせながら採択論文の決定や結果の解釈等を行った.
結果:16論文(15研究)が採択された.研究実施国が日本の論文は採択されなかった.研究デザインは施設を介入単位とするクラスターRCTデザインが主であり,社会的認知理論等の行動科学理論の応用や親や教諭に対しても教育を行う環境的アプローチがなされていた.介入の効果としては野菜摂取量増加などの他,栄養と運動を組み合わせた介入においてはBMIや過体重者割合の減少が報告されていた.
結論:1999年以前のレビューにおいて指摘されていた社会的認知理論や環境的アプローチの重要性が再確認された.また,BMIなどの身体的な評価指標を用いた研究が増加していた.

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