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日本健康教育学会誌
Vol. 22 (2014) No. 3 p. 254-259

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http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.22.254

特別報告

背景:健康教育のねらいは「健康につながる自主的な行動」の実現であり,「健康の管理と向上」である.したがって,教育が最終的にこれらの改善につながったのか,あるいはこれらにつながるという科学的根拠のある要因に変化がみられたかを評価する必要がある.一方,ヘルスプロモーションの目的は,個人レベルでは生活の質の向上であり,環境レベルでは,健康の決定要因を含む社会環境などの改善が目的とされる.したがって,評価もこれらを含めた包括的な評価が必要である.ヘルスプロモーションはより広範囲で非常に多様な要素を含むことから,評価が難しい.
内容:評価の種類や方法論は,いつ何を評価するかにのかによって異なる.評価の種類は,企画評価,経過(プロセス)評価,影響評価,結果評価に整理できる.ただし,食育の場合に,同じ評価の種類・流れで良いのか,別の枠組みを作るべきかなど,議論すべき点が多々ある.方法論は,疫学の介入研究の方法論に依るところが大きい.介入研究では,前後比較デザイン,準実験デザイン,対照群を設定した比較試験などの研究デザインが重要である.無作為化比較試験(RCT)がエビデンスレベルの高い研究デザインであるが,学校現場ではRCTは受け入れられにくい.
結論:学校現場は研究の場ではなく,実践の場である.教育の場としてどのように評価するかという課題がある.両者の整合性をとって連携していくにはどうすべきなのか,さらなる議論が必要である.

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