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日本健康教育学会誌
Vol. 23 (2015) No. 2 p. 87-98

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http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.23.87

原著

目的:行動変容指導スキルの向上を図る支援者用ツール「脱メタボリックシンドローム用食・生活支援ガイド(以下,食・生活支援ガイド)」について,特定保健指導の積極的支援における導入可能性を検討することを目的とした.
方法:本研究は,ヒストリカルコントロールを用いた非ランダム化比較試験である.2011年9月から2013年3月までに埼玉県にある健診機関において初回面接を受け,翌年健診まで終了した者で基準に該当した35名(男性24名,女性11名)を介入群とした.また,2008年4月以降に初回面接を受け,2011年8月までに6か月後評価を終了し,介入群と性,年齢,初回面接時BMI,喫煙でマッチングさせた者を対照群(35名)とし,両群の身体測定及び検査データについて翌年健診までの変化を比較した.
結果:初回面接から6か月後評価時までの体重及び腹囲変化量はいずれも有意差はなかった.一方,6か月後評価時から翌年健診までの体重変化量は,介入群-0.8 kg,対照群0.5 kgで有意差が認められ(p<0.001),健診から翌年健診までの体重変化量も,介入群-2.5 kg,対照群-0.8 kgで有意差があった(p<0.01).腹囲変化量も同様に有意差が認められた(p<0.001).
結論:特定保健指導により得られた減量効果が,介入群のみで翌年健診まで維持促進されていたことから,「食・生活支援ガイド」に一定の効果が期待できることが示された.

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