J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本健康教育学会誌
Vol. 23 (2015) No. 3 p. 171-181

記事言語:

http://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.23.171

原著

目的:妊婦のセルフケア自己効力感の構成要素を明らかにし,特性的自己効力感と非妊娠時の健康に注意する意識,健康取組行動,心身症状が,妊婦のセルフケア自己効力感に与える影響を検討した.
方法:妊婦590名に対して質問紙調査による横断研究を行った.有効回答は589名であった.調査項目は妊婦のセルフケア自己効力感,特性的自己効力感,非妊娠時の健康に注意する意識,健康取組行動,自覚症状,基本属性とした.妊婦のセルフケア自己効力感の調査項目に対して探索的因子分析を行った.各質問項目を得点化して独立変数とし,妊婦のセルフケア自己効力感の3因子を従属変数とする回帰分析を行った.
結果:妊婦のセルフケア自己効力感を構成する3つの因子が特定された.「健康管理と生活調整の確信」「日常的体調自覚の確信」「正常妊娠経過・正常分娩に向けた確信」である.この妊婦のセルフケア自己効力感の3因子は,特性的自己効力感(β=0.36,0.16,0.32,p<0.01),非妊娠時の健康に注意する意識(β=0.25,0.12,0.26,p<0.01),健康取組行動(β=0.22,0.13,0.12,p<0.01),非妊娠時の心身症状の自覚得点(β=-0.07,p<0.10,β=0.18,p<0.01,β=-0.22,p<0.01)からの影響を受けていた.
結論:妊婦のセルフケア自己効力感を高めるためには,非妊娠時からの健康意識や健康取組行動,自覚症状に着目し,非妊娠時から健康取組行動を指導し,自覚している心身症状を軽減できるように援助する必要があることが示された.

Copyright © 2015 日本健康教育学会

記事ツール

この記事を共有