日本健康教育学会誌
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特別報告
健康教育・ヘルスプロモーションの考えを取り入れた学校における食育の評価
中西 明美
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キーワード: 食育, 学校, 評価
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2019 年 27 巻 1 号 p. 64-70

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抄録

目的:学校における食育は栄養教諭制度の開始等により実施体制が整ったものの,評価については十分とはいえない.日本健康教育学会栄養教育研究会(以下,研究会)では,健康教育・ヘルスプロモーションの考え方を取り入れた「学校における食育の評価 実践ワークブック」を出版し,その評価方法の普及に努めてきた.本シンポジウムでは,研究会による「学校における食育評価」について報告した.

内容:学校における食育の目的は,子どもの望ましい食習慣の育成である.研究会ではプリシード・プロシードモデルをベースに,子どもの食習慣形成を目指すモデルを示した.食育の実施から知識,スキル,態度の育成,食習慣の形成,健康・栄養状態,生活の質の向上のプロセスを示したモデルである.この食習慣形成のモデルをもとに,学校における食育評価を進めていくには,まず実態把握が重要である.そこで,平成29年度の活動では,学校現場で活用できる,児童生徒を対象とした「全国調査で用いられている調査項目」を整理した.各学校・自治体は,こうした項目を活用し,系統立った評価を行うことにより,食育の成果を客観的に評価でき,課題解決に向けた取り組みを行うことができるようになる.

結論:学校における食育評価のための調査項目を整理した.今後は,食育評価の実践事例を蓄積し,全国の関係者と共有していく.食育評価に関わる関係者に,食育の評価を見える形で示すことで,アドボカシーにつながる活動を行っていきたい.

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