日本健康教育学会誌
Online ISSN : 1884-5053
Print ISSN : 1340-2560
ISSN-L : 1340-2560
原著
特定保健指導積極的支援中の減量成功者と不成功者の体重変化パターンと属性,食習慣・運動習慣改善状況の検討
行成 由美香玉浦 有紀赤松 利恵 藤原 恵子鈴木 順子西村 一弘酒井 雅司
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 28 巻 3 号 p. 176-187

詳細
抄録

目的:特定保健指導積極的支援で,減量成功者と不成功者の体重変化パターンを特定し,属性,食習慣・運動習慣の改善状況の違いを検討すること.

方法:本研究は,後ろ向き縦断的研究である.2011~2017年度に,都内1市の国民健康保険加入者で,特定保健指導積極的支援の初回支援時に行動目標を設定し,6か月間の保健指導を完了した267人を対象とした.約1か月ごとに管理栄養士によって個別支援が行われ,初回支援から各支援までの体重変化率と経過日数を用いて30・90・180日後の推定体重変化率を算出した.体重減少率が4%以上であった者を減量成功者,他を不成功者とし,それぞれで推定体重変化率を用いてクラスター分析を行い,体重変化パターンを特定した.パターンの属性,食習慣・運動習慣改善状況をχ2検定,クラスカル–ウォリス検定で比較した.

結果:減量成功者では,約10%減量した急激減量パターン,毎月約1%ずつ減量した減量順調パターンの2パターン,不成功者では,90日まで順調に減量したが,その後体重が停滞した減量後停滞パターン,わずかに減量した減量不十分パターン,増量パターンの3パターンが得られた.成功者のパターンには積極的支援の完了経験のある者が少なく,支援前半で食習慣や運動習慣を改善させた者が多かった.

結論:5つのパターンが得られた.減量成功者の急激減量パターンには,積極的支援のリピーターが少なく,支援前半で食習慣・運動習慣を改善していた.

著者関連情報
© 2020 一般社団法人日本健康教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top