2020 年 28 巻 3 号 p. 176-187
目的:特定保健指導積極的支援で,減量成功者と不成功者の体重変化パターンを特定し,属性,食習慣・運動習慣の改善状況の違いを検討すること.
方法:本研究は,後ろ向き縦断的研究である.2011~2017年度に,都内1市の国民健康保険加入者で,特定保健指導積極的支援の初回支援時に行動目標を設定し,6か月間の保健指導を完了した267人を対象とした.約1か月ごとに管理栄養士によって個別支援が行われ,初回支援から各支援までの体重変化率と経過日数を用いて30・90・180日後の推定体重変化率を算出した.体重減少率が4%以上であった者を減量成功者,他を不成功者とし,それぞれで推定体重変化率を用いてクラスター分析を行い,体重変化パターンを特定した.パターンの属性,食習慣・運動習慣改善状況をχ2検定,クラスカル–ウォリス検定で比較した.
結果:減量成功者では,約10%減量した急激減量パターン,毎月約1%ずつ減量した減量順調パターンの2パターン,不成功者では,90日まで順調に減量したが,その後体重が停滞した減量後停滞パターン,わずかに減量した減量不十分パターン,増量パターンの3パターンが得られた.成功者のパターンには積極的支援の完了経験のある者が少なく,支援前半で食習慣や運動習慣を改善させた者が多かった.
結論:5つのパターンが得られた.減量成功者の急激減量パターンには,積極的支援のリピーターが少なく,支援前半で食習慣・運動習慣を改善していた.