2025 年 33 巻 3 号 p. 169-176
目的:労働者の食生活の改善に向けて,食事時間が不規則な労働者の労働要因に関わる特徴を把握すること.
方法:2022年20~59歳の労働者20,000人を対象としたインターネット調査「WELWEL」の横断研究のデータを二次利用した.対象者を食事時間により規則的な者と不規則な者の2群に分け,カイ二乗検定,マン・ホイットニーのU検定,t検定を用いて属性等を比較した.また,食事時間を従属変数,労働要因を独立変数としてロジスティック回帰分析を行った.
結果:食事時間が規則的な者は13,035人(65.2%),不規則な者は6,965人(34.8%)であった.属性及び睡眠時間で調整したロジスティック回帰分析の結果,夜勤の有無にかかわらず交代勤務の者で,食事時間が不規則であるオッズ比が高かった(オッズ比[95%信頼区間]:夜勤を含まない3.47[2.95, 4.08],夜勤を含む3.20[2.88, 3.56]).また,第3次産業の者及び仕事のストレス要因得点が高い者に,食事時間が不規則であるオッズ比が高かった(各々2.01[1.86, 2.17],1.04[1.04, 1.05]).
結論:食事時間が不規則な者には,交代勤務等の働き方が関係していることが示唆された.食事時間が不規則な労働者の食生活改善には,雇用主や企業側による働き方の見直しや食環境整備,社員の健康教育が必要である.