目的:社員食堂の利用および肥満者の食事選択の特徴を明らかにする.
方法:健康経営を推進し,食堂でスマートミール®(以下,スマミル)を提供するT工場を対象とした横断研究であり,正規・期間従業員の男性1,358人を解析対象とした.質問紙項目,昼食のPOSデータ,定期健康診断から得られたBody Mass Indexを基に,食堂利用の有無,食堂利用者の肥満度別の食事選択の特徴をカイ二乗検定と二項ロジスティック回帰分析を用い解析した.
結果:食堂利用あり群は10~20代(P=0.008),期間従業員(P<0.001)の割合が高く,肥満者の割合が低かった(P=0.005).食堂利用ありの肥満群はスマミルを選択する者に比べ,他の定食(オッズ比[95%信頼区間]:2.09[1.18, 3.71])やラーメン・カレー等(2.35[1.31, 4.21])を選択する者の割合が高かった.主食量は「小盛」に比べ,「普通盛」(1.50[1.00, 2.26]),「大盛」(1.69[1.05, 2.70])を選択する者は,肥満群の割合が高かった.スマミルの評価ではボリュームを「少ない」と回答した者は,肥満群の割合が高かった(2.07[1.25, 3.44]).
結論:肥満者はスマミルを選択しない傾向にあり,要因として,食事の「ボリューム」が関連していることが示唆された.