日本健康教育学会誌
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高校生の健康手帳使用歴と手帳に関する意識・健康習慣との関連
星井 道代武田 文
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2008 年 16 巻 3 号 p. 110-116

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抄録

目的: 1) 小・中学校で健康手帳がどのように使用されているか, 2) 小・中学校での健康手帳の使用歴が高校生用健康手帳に対する意識ならびに健康習慣と関連しているかを明らかにする.
方法: 都内にある高校2校の1~3年生340名を対象に, 無記名自記式質問紙を用いた集合調査を実施した.調査項目は, 属性, 小・中学校での健康手帳の使用実態, 高校生用健康手帳に対する意識, 健康習慣とした.
結果: 小・中学校での健康手帳の使用割合は約8割, 健康手帳の記録者は「学校の先生」が約5割, 保管場所は「学校」が約7割であった.健康診断結果が「現在も家にある」者は約4割, 「わからない」が約5割であった.健康診断結果記録が「今も必要」と思う者は, 約4割であった.高校生用健康手帳を使用したいと考える者は約3割で, 「小・中学校での健康手帳使用歴がある」, 「小・中学校での健康診断結果記録の保管が必要と考えている」ことと有意に関連していた.一方, 小・中学校での健康手帳使用歴と現在の健康習慣との関連は認められなかった.
結論: 小・中学校の健康手帳の使用は, セルフケアの一手段となっていなかった.またその後の健康習慣の形成に関連していない可能性が示唆された.高校生用健康手帳の使用意志は, 小・中学校での健康手帳の使用歴や, 小・中学校での健康診断記録の重要性の認識と関連していた.これらのことから, 学校健康手帳の活用の工夫・改善が必要であること, 健康手帳の継続的な活用や自己の健康に対する意識を高める健康教育が重要であることが示唆された.

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