日本健康医学会雑誌
Online ISSN : 2423-9828
Print ISSN : 1343-0025
原著(量的調査研究)
高齢者の熱中症リスクアセスメントツールの開発
—質問項目の原案作成—
太田 淳子渡辺 修一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 33 巻 2 号 p. 215-223

詳細
抄録

熱中症による全死亡者数の約8割は65歳以上の高齢者である。熱中症を発症するリスクのある高齢者に対して,早期に熱中症対策を行うことが必要である。しかし,熱中症を発症するリスクのある高齢者を特定・評価するアセスメントツールはまだない。本研究は,高齢者の熱中症リスクアセスメントツールを開発するための諸段階として,質問項目の原案を作成することを目的とした。研究方法は1.質問紙の草案作成,2.フォーカスグループインタビューによる質問項目の草案修正,3.内容妥当性指数を用いた検討,4.予備テストの4つの段階を経て行った。熱中症のリスク要因について文献レビューとフォーカスグループインタビューの結果,58の質問項目が作成された。内容妥当性指数(Item Level Content Validity Index;以下,I-CVIと略)を用いた検討の結果,I-CVI0.78以上の質問項目は38問,I-CVI 0.78未満の質問項目は20問であった。検討した結果,43問に修正された。予備テストの結果,質問に対して適切に回答できた人の割合が90%以上の質問項目は,33問であった。質問に対して適切に回答できた人の割合が90%未満の質問項目10問を修正するとともに新たに3問を追加した。その結果,高齢者の熱中症リスクアセスメントツールの質問項目の原案は46問作成された。

著者関連情報
© 2024 日本健康医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top