2 巻 (1936) 7 号 p. 229-235
内圧を受ける円筒の一部分が塑性変形を起した場合に対して、一般塑性理論に於て用ふる條件「塑性変形は体積不変の変形である」を用ひて問題を解き、且例を以てこの計算結果と曩に「塑性域の体積は不変である」との假定を用ひて解いた結果及び中原博士の用ひられてゐる「塑性域の断面積は不変である」との假定を用ふる略算法に依る結果とを比較し、何れの計算に依つてもその結果は大差なく、実用上何れの計算法を使用しても差支ない事を明かにした。然してこの場合にも曩の場合と同様に、降伏の條件並に塑性変形における内力と歪との関係に対する條件としては、内部摩擦説を用ひた。